船橋でりなす日本語模様もよう16【飯山満】 「いいやま みつる」さん?ではなく地名です!

  • 2024年11月16日

船橋市にいくつか難しい地名の読み方があります。

「飯山満」

これ、何と読むか、知っている人ではないと、なかなか読めません。

「いいやまみつる」という人名のように読めますが、「はさま」と読みます。

飯山満町という町名や飯山満駅という東葉高速鉄道の駅があります。

ラジオで飯山満在住の聴衆者を「いいやまみつる町にお住まいの……」と紹介したなどという笑い話のような逸話もあります。

元は「挟間(はざま)だったと言われています。

船橋市のホームページには次のように紹介されています。

 「飯山満」の語源については、「米(飯)が山ほどできて満ちた土地」からついたという伝えがあるが、実際には「谷あいの場所:狭間(はざま)」からついたものであると考えられている。

古くからの住人を中心に「はざま」と濁点付きで呼ぶ人も多く、町内の店舗や企業の営業所などの看板に「はざま」「HAZAMA」との表記がされているものも散見される。

https://www.city.funabashi.lg.jp/shisetsu/toshokankominkan/0002/0007/0002/p011351.html

「狭間」だといかにも狭い土地のようなイメージなので、良い印象の漢字で書き表したのでしょう。

飯が「はん」、山が「さん」、満が「まん」で、3文字とも音読みでは「ん」が本来ついているのですが、それを全部除外して、「は」「さ」「ま」と読んでいます。誰が最初に言いだしたのか分かりませんが、読む側にとっては難儀この上ない地名です。

 

夕飯は、ゆうめし? ゆうはん?

「飯」の訓読みは「めし」です。朝飯(あさめし)、昼飯(ひるめし)」、夕飯(ゆうめし)、晩飯(ばんめし)という言葉があります。

ただ、夕飯(ゆうめし)は普段、あまり使わない気がします。同じ「夕飯」でも、「ゆうはん」と読むことが多いようです。

家族団らんの夕食を囲む際、お母さんが「そろそろ夕飯(ゆうめし)ですよ。」と言うと、何だか雑な感じで厳しく聞こえ、耳を疑いたくなります。

「そろそろ夕飯(ゆうはん)ですよ。」とお母さんが温かく声をかけ、家族が食卓に着くのがいいですね。